おかげさまで、本年も無事に西法寺『報恩講(ほうおんこう)』をお勤めさせていただくことができました。おみがきから当日にいたるまで、みなさまには大変お世話になりました。ありがとうございました☺
準備期間
報恩講を迎えるにあたって、とにかくたくさんの準備があります。
中でも、特にお同行のみなさまとご一緒におこなうのが「おみがき」。
お内陣(ないじん。本堂中央、仏さまの空間)のお飾りを一旦お下げして、丁寧に「おみがき」をするというお仏事です。専用の薬剤とタオルを使用します。
テーブルを囲んでお話しながらの、ほっとしたひととき。
(次は素敵なお写真を📷✨)
普段はなかなか触れることのないお仏具(お飾り)を間近で感じていただくことができる機会でもあります。
次回は春の「永代経」の前に行いますので、ぜひどうぞ😄
ちなみにピンクと白のお砂糖は、お内陣にお供えするお供物(くもつ)。基準に沿って、ひとつずつ丁寧に並べていきます。今回は、キッズがはじめてお手伝いをしてくれました☺
当日。ご参拝のみなさまをお出迎え
初日は朝から雨☔。
開始時刻の14時頃には小雨となっていたので少しだけホッとしました。
雨と聞くだけで、出かけるのは億劫になりがちですが、それでもお寺へ足を運んでお参りにお越しくださる皆さまのお姿に、尊さと有難さを感じました。
開始時刻までの間は、報恩講用にお荘厳をしたお内陣の様子を眺めていただいたり、前方設置のモニターで当日の流れをご覧いただいたりしています。
今回からはバージョンアップして、差定(さじょう。法要の次第)も表示してみました。
法要中、読経の内容が変わっていくので、予め「なんかいろいろありそうやな」ということをなんとな~く感じていただくだけでも☺
特別な読経シーン
通常の定例法座とは異なり、報恩講には〝参りあい〟という習慣があります。
「参りあい」とは、組内(そない。浄土真宗寺院の地域グループ)やお付き合いのあるお寺同士、それぞれの報恩講に「お参りあい」をして、合同で読経を行ったり、ご法話をお聴聞したりする習慣のことをいいます。
ちなみに4日㈮の夜座では、若手僧侶の会(豊島南組 青豊会-てしまなんそ せいほうかい-)のみなさまにお越しいただきました。その読経の様子がこちら。
※青豊会以外にも、ご法中(ほっちゅう。組内・近隣僧侶のみなさま)がお越しくだいました(撮影許可は青豊会のみなさまにのみお取りしていた関係で、他ご法中みなさまのお写真にはボカシを入れておりますことご容赦くださいませ)。
ご法話のひととき
読経のあとは、「ご法話(ほうわ)」の時間。
【ご法話講師】
西法寺住職(4日)
梯 信暁 師(5日)-廣臺寺/大阪大谷大学教授-
昼-夜-昼の合計三座。たっぷりと、仏さま(阿弥陀さま)のお話をお聞かせいただきました☺
夜のお座というのは、年に二度(永代経・報恩講)。
ほんのり涼しさを感じながら、一日の結びに本堂でお勤めをしてご法話を一緒に聴く、そんな時間というのも、なかなか趣があります☺
コロナ禍を経て、ご法座の機会にもさまざまな変化がみられる中ではありますが、
秋の『報恩講』・春の『永代経』においては、二日間(計三座)という法縁の場づくりをこれからも続けていきたいと思います☺
【おまけ】
実は、青豊会(せいほうかい)のみなさんには、この度のご出勤に際して事前に練習会(習礼。しゅらい)を行っていただいておりました!
ちなみに習礼の講師も、同じ豊島南組青豊会の会員さまです☺
こうしたお寺同士の横のつながりは、今後、組内(そない)での活動をしていくにあたってとても大事な場になります。ありがたいご縁やなぁと思います☺
(ちなみに西法寺若院も青豊会の一員です)