2025(令和7)年10月3日㈮-4日㈯、西法寺『報恩講-ほうおんこう-』を開催(勤修)いたしました。
浄土真宗本願寺派星野山西法寺『報恩講-ほうおんこう』
日 時|計2日間(3座)
〔1〕2025(令和7)年10月3日㈮14時~16時00分
〔2〕2025(令和7)年10月3日㈮18時~19時30分
〔3〕2025(令和7)年10月4日㈯14時~16時00分
会 場|西法寺本堂
天 候|曇り
ご参拝|〔1〕11名 〔2〕4名 〔3〕13名
内 容|おつとめ(読経)とご法話
ご法話|
3日㈮▸星野親行(西法寺住職)
4日㈯▸梯信暁 師-廣臺寺/浄土真宗本願寺派総合研究所副所長
おかげさまで、本年も無事に「報恩講(ほうおんこう)」さまをお勤めすることができました。開催にあたり、ご協力いただきた有縁皆さま、ありがとうございました。
【報恩講】浄土真宗の宗祖親鸞聖人の”ご法事”。宗祖のご遺徳を偲び、改めて今、南無阿弥陀仏のお念仏に出遇えていることの意味を味わわせていただく法要。
【準備】おみがきとお華束づくり
毎年、4月の「永代経(えいたいきょう)法要」とこの「報恩講」の前には、【おみがき】を西法寺お同行の皆さまと実施しています。今回は9月の末に実施しました。
【おみがき】本堂お内陣のお荘厳(おかざり)を一度お下げして、丁寧に「おみがき」させていただくお仏事。
お話しながら和気あいあいと。おかげさまで、お仏具がより輝きを増しました。
「おみがき」の後には、〝 お供物ならべ 〟も。紅白のお砂糖をバランスよく配置すると、とてもきれいな【お華束(けそく)】の完成です。
右下の紅白のタワーが【お華束】。順番通りに並べるのは意外と難しい。
ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました!
【初日の昼座】
若手僧侶の皆さんを中心とした合同読経が行われました
10名以上の僧侶が一同に会すると、読経の響きは迫力満点!僧侶が纏う色衣(しきえ)はお内陣をより彩ります。
迎えた当日。
「報恩講」には、『参り合い』という習慣があります。近隣のお付き合いのあるお寺同士、各寺院でお勤まりになる「報恩講」へ出勤(しゅっきん。読経に参加)し合うというものです。
その習慣に関連して、西法寺では「報恩講」計3座(昼・夜・昼)のうち1座の読経を、『青豊会(せいほうかい)』という若手僧侶の団体にご依頼する取り組みをここ数年続けています。
【青豊会(せいほうかい)】浄土真宗本願寺派大阪教区豊島南組(おおさかきょうく てしまみなみそ)所属寺院における、若手僧侶らによる有志の集まり。主な活動は、報恩講への出勤や仏教婦人会行事等へ出講(ご法話お取り次ぎ)など。出勤に向けて全体習礼(しゅらい。練習)なども実施している。
ご本尊正面のお導師(写真中央右)とその両サイドに着座する結衆の皆さま
【初日の昼座】は『往生礼讃(おうじょうらいさん)』の読経。
お導師(どうじ)と結衆(けっしゅう)との読経の〝 掛け合い 〟 は、なかなか聴きごたえがあります。
青豊会が中心となる読経ですが、通常の参り合いでお越しくださった僧侶の皆さまもご一緒にお勤めさせていただきました。
ご法話は、西法寺住職によるお取り次ぎ
【ご法話講師】星野親行(西法寺住職/行信教校講師)
【ご讃題】
その時、仏、長老舎利弗に告げたまはく、「これより西方に、十万億の仏土を過ぎて世界あり、名づけて極楽といふ。その土に仏まします、阿弥陀と号す。いま現にましまして法を説きたまふ。
布教使(ふきょうし)は「師」ではなく「使」であるということや、阿弥陀さまの仰せに“ただ、うなずく”ところに、いのち についての新たな視野や地平へ広がっていくというお味わいのひとときを皆さまとご一緒させていただきました。
お同行さまに加えて、青豊会のメンバーも数名お聴聞くださいました。
【初日の夜座】
夜座特有の雰囲気が良い感じ
コロナ禍以降、お寺のお座数は減少傾向にあるとよく伺います。夜座もその典型。西法寺でも様相こそ変化はしましたが、夜座自体は継続して開催しています。
屋外の薄暗さが堂内によりあたたかみをもたらし、静けさの中で奏でられる読経の響きは厳かな場をつくります。
【読経】夜座も同じく参り合い。「お正信偈」さまをご一緒しました。(お内陣は椅子席にて)
【ご法話】西法寺住職によるお取り次ぎ。質問形式で和気あいあいとしたひとときも。
【ご讃題】
その時、仏、長老舎利弗に告げたまはく、「これより西方に、十万億の仏土を過ぎて世界あり、名づけて極楽といふ。その土に仏まします、阿弥陀と号す。いま現にましまして法を説きたまふ。
年に二度ある夜座のご法縁。次回は春の「永代経」にて開催予定です。皆さまもぜひいかがですか?
【2日目昼座】
報恩講ご満座
初日を無事終え、いよいよ報恩講もご満座。
2日間続けてお参りくださる皆さまもおられ、大変有難いことでありました。
ご満座は「大師影供作法(だいしえいぐさほう)」にて読経。
ご法話は、梯 信暁(かけはし しんぎょう)師
報恩講ご満座のご法話は、毎年お越しいただいている梯 信暁師。
【ご讃題】
弥陀仏の本願を憶念すれば、自然に即の時必定に入る。
『易行(いぎょう)』ということを中心に、お念仏のみ教えをお味わいさせていただきました。
やさしい語りのお取り次ぎに、いつも皆さん引き込まれます。梯先生、ありがとうございました!
宗祖親鸞聖人のご遺徳を偲び、改めて今、南無阿弥陀仏のお念仏に出遇わせていただいていることの意味を、よくよくお味わいさせていただいた2日間でありました。
改めまして、西法寺「報恩講」開催(勤修)にあたりご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
ご満座後の本堂。雨も上がり、おだやかな気候となりました。
次回の『定例法座』は来月11月13日㈭に開催(勤修)予定です。
ご法話講師は、行徳寺(西宮市)の尾上悟(おのえ さとし)師。ぜひお参りください。
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